外壁塗装に火災保険は使える?適用条件や申請方法を解説
2023/03/24
「外壁塗装に火災保険は使える?」「火災保険に使える条件は?」「申請はむずかしいの?」
そんな疑問はありませんか?結論としては、外壁塗装に火災保険は使えます!
ただし、火災や自然災害のみという条件があります。
この記事では、外壁塗装に使える火災保険の条件や申請方法、注意点などを解説します。
火災保険を理解して、賢く外壁塗装の補修に使ってみてください。
Contents
外壁塗装に火災保険は使える!
外壁塗装に火災保険は使えます!
ただし、使える条件があり「火災や自然災害による損害を受けた場合」に限られます。
そして、火災保険はあくまで「元に戻す」保険になります。
元の材料に対して算出されますので、ここは大前提として理解しておきましょう。
火災保険の種類は3つ
外壁塗装に使える火災保険には3つの種類があります。それぞれ解説していきます。
住宅火災保険
住宅火災保険は、火災保険の中では一般的な保険です。
火災のほかに、落雷、破裂、爆発、台風、ひょう、雪による損害をカバーします。
水漏れなどの水害は対象外の場合がありますので、契約内容を確認してみる必要があります。
住宅総合保険
住宅総合保険は、住宅火災保険の内容に加えて、飛来物や自動車の衝突など外部からの衝突、水漏れ、騒ぎによる損害、盗難などが追加対象となります。
あらゆるリスクを総合的に補償する火災保険です。
オールリスク保険
オールリスク保険は、住宅総合火災よりも、さらに補償の範囲を拡大した保険です。
従来のように補償額に制限がなく「実損額」で補償されたりする場合もあります。
近年は、このオールリスクタイプが主流になりつつあります。
外壁塗装に火災保険が適用される条件
火災保険には適用される条件がありますので、解説していきます。
外壁の破損が災害によるもの
火災保険の適用は、冒頭でも説明しましたが、火災や自然災害によって外壁塗装が必要になった場合に限られます。
自然災害が基本ですが、落書きやいたずら、こどもの不注意による損害も対象になることがあります。
地震による火災などの損害は、火災保険の対象外となり、地震保険の対象になります。
被害から3年以内に申請が必要
申請の時期も重要です。損害から3年以内に申請が必要となります。
保険法第95条の消滅時効にも定められています。
損害から時間が経過してしまうと、調査などが困難となり、適正かつ迅速な保険金支払いができなくなる恐れがあるためです。
補修費用が火災保険の免責金額を超えなければならない
免責(めんせき)金額とは、自己負担になる金額のことで、0〜20万円の間で設定する必要があります。
火災保険は、この免責(めんせき)金額を超える必要があり、下回った場合は自己負担になります。
経年劣化では火災保険は使えない
あらゆるリスクにカバーする火災保険ですが、経年劣化の場合は使えません。
サビによる破損、ひび割れ、剥がれなどの劣化は対象外です。
外壁塗装特有の雨風や紫外線による摩耗や変色などは、年月によって発生するものは避けられないものとして、補償の対象外になります。
老朽化によって発生したものも同様です。
外壁塗装に使える火災保険の申請方法
申請方法の一般的な流れは以下になります。
- ① 契約の保険会社へ連絡
- ② 立ち会い調査または修理見積り確認
- ③ 保険金の確定
- ④ 保険会社へ請求
- ⑤ 保険金の入金
損害が生じたら、以下の2点を意識することで、保険金の請求もスムーズに進むでしょう。
- ・可能な限り、速やかに保険会社へ被害の連絡
- ・損害の状況を撮影する(被害箇所、建物の全景)
見積や調査をどこへ頼んだらよいのかわからない場合や、悪徳業者にあたったら不安という人は、保険会社へ依頼することもできます。
保険会社の手配であれば、悪徳業者にだまされる心配もなくなるでしょう。
外壁塗装で火災保険を利用する際の注意点
外壁塗装で火災保険を利用する際の注意点も解説します。
火災保険の申請手続きは保険者が行う
火災保険の申請手続きは、必ずご自身で行うようにしましょう。
「火災保険申請代行業者」と名乗って訪問してくる場合がありますが、代行するには弁護士資格が必要となります。資格を持たない人が行うと法律違反になります。
資格を持たない業者などが記入や代行を提案してきたら、詐欺の可能性がありますので、注意が必要です。
申請と給付金の受け取りは、保険者本人が行う必要があります。
保険金額の上限になると、保険契約が終了する場合がある
保険契約は、契約した保険金額を上限として、損害を受けた都度、請求が可能です。
ただし、一回の支払いが保険金額の80%以上の場合は、全壊とみなされ、契約が終了になる場合があります。
その場合は、新たな火災保険の契約を検討する必要がありますので、契約内容を良く確認するようにしましょう。
まとめ
外壁塗装でも火災保険は使えます。ただし、火災や自然災害での損害のみです。
経年劣化による損害に対しては火災保険は使えません。
申請期間は損害から3年以内になり、自費で修理後でも申請は可能です。
免責(めんせき)金額を超えなければ、自己負担になりますので、こちらも注意が必要です。
まずは、ご自身の保険のタイプがどの損害に対応するかを確認してみてください。
被害に遭わないことが一番ですが、損のないよう、うまく火災保険を利用するようにしましょう。
塗装屋小幡では、お客様のご要望に合わせて様々な施工をご提案させていただきます。
外壁・屋根塗装をはじめベランダ・バルコニーの防水塗装や内装塗装、家具の塗装まで幅広く承っておりますのでお気軽にご相談くださいませ。