擁壁に塗装は必要?施工方法や費用相場、注意事項をご紹介|塗装屋小幡

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擁壁に塗装は必要?施工方法や費用相場、注意事項をご紹介

2023/02/09

擁壁

家の外壁や屋根は定期的な塗装が必須であるイメージが強いですが、擁壁となると忘れがちな方も多いでしょう。しかし擁壁も塗装がおこなえる、かつ塗装をおこなうことが重要な箇所です。

しかし擁壁や住宅基礎、コンクリートブロックなどは内側からの水分を多く含んでいることが多く、その影響で膨れや剥がれが生じやすく、塗装が難しい箇所とされています。

この記事では、「擁壁の塗装がなぜ必要なのか」についてや、擁壁塗装の施工方法や費用相場、注意点について紹介していますので、失敗しない擁壁塗装について知りたい方は最後まで目を通してみてください。

ご自宅に擁壁があり、擁壁の塗装を考えているという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

擁壁に塗装は必要?

擁壁とは、土砂の崩壊を止めるために設置する、コンクリートや石で作った壁のことを指します。実は擁壁も、外壁同様に塗装が必要です。

擁壁は土留めとして設置されるものなので、家の周りに作られます。
そのため、外壁などと同様に家の印象を大きく左右する部分です。家の美観を保つためには、定期的な塗装をおこないましょう。

擁壁塗装の施工方法

擁壁塗装は、以下のような手順でおこないます。

1.高圧洗浄
2.養生
3.下地調整
4.下塗り
5.中塗り
6.上塗り

高圧洗浄

塗装をおこなう前にまず、高圧洗浄機を使ってコケや藻を洗い流します。

しっかり汚れを取り除いておかないと、せっかく塗装をしても綺麗な仕上がりにならなかったり、剥がれやすくなったりする可能性があります。

養生

塗装を始める前に、塗料が周囲に飛び散らないよう養生をおこないます。

養生をおこなうために費用や時間がかかりますが、周囲に影響が出ないようしっかりおこなう必要がある工程です。

下地調整

塗装をおこなう前には、下地の調整も必要です。研磨剤を使って調整するほか、ひび割れなどがある場合は補修剤で埋めるなどの工事もおこないます。

下塗り

塗装前に、まず下塗り用塗料を塗布します。下塗りをしないと、塗装しても仕上げ塗料が塀に定着しません。劣化しにくくするためにも、塗り残しがないように丁寧に塗っていきます。
下塗りにおいても浸透性の高い塗料を選ぶ方がいいでしょう。

中塗り

下塗りが乾いた後、指定した色の塗料を塗ります。

中塗りをしっかりおこなうことで、美しい仕上がりにしたり耐久性を高めたりすることが可能です。

上塗り

中塗りが乾いたら、仕上げに上塗りをおこないます。中塗りと上塗りに分けて塗装することで、強い塗膜を作ることができ、擁壁の耐久性を高めることができます。

擁壁は土からの湿気が溜まりやすいため、中塗りや上塗りの塗料も通気性のよい塗料を使用することで膨れや剥がれを避けることができます。

上塗りが終わった後はスタッフにより点検をおこない、依頼主と一緒に最終確認をした上で引き渡しとなります。

擁壁塗装の費用相場

擁壁塗装の費用相場は、使う塗料によっても変動がありますが、だいたい1㎡あたり3,000~4,000円です。モルタル塗料の方が、コンクリート塗料よりも少し安くなっています。

擁壁塗装の場合は足場を作る必要がないため、足場代もかかりません。

外壁や屋根の塗装は一緒におこなうと足場代がお得ですが、擁壁塗装は足場が不要なので単体でおこなう方も多いです。擁壁塗装の範囲が広くない場合は、外壁や屋根の塗装とセットでサービスしてくれる業者もあるので、気になる方は相談してみると良いでしょう。

擁壁塗装の注意事項

擁壁を塗装する際には注意する点があります。
擁壁は土砂の崩壊を止めるために設置されるため、壁の向こう側が土になっています。
土には雨が浸み込み、土に接する部分に防水処理がされていないと、この土に含まれた湿気が壁側に回ってきてしまいます。

そのため、外壁に使用するような耐水性のある塗料を塗装してしまうと、内部の水の逃げ場がなくなり、塗料の膨れや剥離が起こってしまう確率が高くなります。

擁壁塗装は、擁壁の特性を理解した上での塗料選びが重要となります。

膨れや剥がれのある擁壁を補修して塗装した事例

弊社の擁壁の施工実績の中から、擁壁の塗膜に発生した膨れや剥がれを補修した事例をご紹介します。

下の画像のように、こちらの擁壁は塗膜が水ぶくれのように大きくふくらんでいました。

姫路市 擁壁の施工前の様子姫路市 擁壁の施工前の様子

前述したように、擁壁は水分を含むため通常の外壁に使用する弾性塗料では水を通さず塗料の膨れをおこしてしまいます。おそらく前回の施工ではこうした塗料の知識が無いままに塗装を行ってしまった結果、このように大きな膨れが発生したのではないかと考えられます。

擁壁 ケレン作業の様子 擁壁 ケレン作業の様子

まずはケレンで劣化した塗膜をきれいに剥がしていきます。そして 高圧洗浄で洗浄を行った後、カチオン補修や左官補修を劣化の程度に応じて行い、塗装面を平滑にする補修を行います。

脆弱部のシーラー左官補修

そしてIP含浸シーラーで下塗りを行い、優れた通気性・防水性で塗膜を守るエスケー化研の「ツーキコートローラー用」にてパターン付けを行いました。

下塗り施工状況 下塗り施工状況 上塗り 施工状況

仕上げには擁壁に最適な「IPヨウヘキコート」を使用し、中塗り、上塗りで仕上げています。
IPヨウヘキコートは通気性に優れた塗膜を形成するため、内部に水分が溜まって水ぶくれが発生することを防ぐことができます。

このように擁壁塗装では擁壁に適した塗料をしようすることが重要です。

現場住所 姫路市
施工内容 擁壁の補修・塗装、付帯部塗装
使用塗料 下塗り:IP含浸シーラー
カチオン補修部の吹き付け:ツーキコートローラー用(エスケー化研)
仕上げ塗料:IPヨウヘキコート(インターナショナルペイント株式会社)

こちらの施工実績の詳細は下記をご覧下さい。

まとめ

擁壁も外壁同様に塗装をせずにいると劣化し、耐久性や美観が失われます。定期的な塗装をおこないましょう。

擁壁塗装の施工方法は以下の通りです。

1.高圧洗浄
2.養生
3.下地調整
4.下塗り
5.中塗り
6.上塗り

擁壁塗装の費用相場は、1㎡あたり3,000~4,000円です。使う塗料によって費用は多少前後します。

さらに、擁壁塗装は足場が不要なため、外壁や屋根の塗装と比べると足場代が浮いて費用を削減しやすいです。

業者の中には、外壁や屋根の塗装とあわせて擁壁塗装もおこなってくれるところもあります。セットでおこなうことで割引やサービスをしてくれる業者もあるので、気になる方はまず業者に相談して見積もりを取ってみると良いでしょう。

擁壁塗装の注意点は、擁壁は水分を含みやすいため、擁壁にあった塗料選びが重要です。
擁壁に合わない塗料を塗装してしまうと数年で膨れや剥がれを起こしてしまいます
擁壁塗装は経験豊富な業者に依頼すると安心です。

塗装屋小幡では、お客様のご要望に合わせて様々な施工をご提案させていただきます。
外壁・屋根塗装をはじめベランダ・バルコニーの防水塗装や内装塗装、家具の塗装まで幅広く承っておりますのでお気軽にご相談くださいませ。

擁壁の塗装についてその他の施工実績は下記をご覧ください。

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