外壁のクラック（ひび割れ）は放置すると危険！補修方法と費用目安をご紹介
2025/06/23
「外壁にクラック（ひび割れ）を見つけたけど、放置しても大丈夫なの？」
「それとも、早急に対応しないといけないの？」
と不安な気持ちをお持ちではないでしょうか。
結論としては、外壁のひび割れを放置すると雨漏りや、大がかりな補修工事が発生するばかりでなく、最悪、建物の倒壊のリスクもあります。
今回は、クラック（ひび割れ）の種類と原因、放置するとどうなってしまうのか？メンテナンス方法などを含めて解説します。
Contents
外壁のクラックとは？
クラックとは、塗膜や外壁などにできるひび割れのことです。クラックは、経年劣化や施工工程、地震など原因はさまざまです。
メンテナンスしているつもりでも、いつの間にか発生していることもあります。
外壁のクラック（ひび割れ）の種類と原因
外壁のクラック（ひび割れ）には大きく分けて2種類あります。深刻な傷を見逃さないためにも種類と原因を見ていきましょう。
ヘアークラック
クラック（ひび割れ）の幅が0.3mm以下のもので、髪の毛のような細いひび割れです。原因としては、一般的には経年劣化が挙げられます。
外壁は常に日光や紫外線を浴びているため、素地が膨張や収縮に耐えられなくなるとひび割れが発生します。
また、工事から数ヶ月でクラック（ひび割れ）が発生した場合は、施工不良の可能性が高いです。下地と塗料の相性や特徴を理解せずに選ぶと、クラック（ひび割れ）や塗膜の膨れ、剥がれなどの不具合が起こる可能性があります。
他にも決められた塗料の乾燥時間を守らずに次の塗装を重ねてしまうと、施工不良となりひび割れが起きてしまいます。
外壁塗装の際には、こうした決められた要項をしっかり守り、塗料と下地の適正を正しく見極めた塗装を行うことがとても重要です。
構造クラック
クラック（ひびの幅）が0.3mm以上のもので、建物の構造に影響を及ぼす恐れのあるひび割れです。
原因としては、建物の構造的欠陥や地盤の不同沈下、地震の振動による外的要因で建物自体が歪んでしまい、クラック（ひび割れ）が発生することがあります。
小さなひび割れを放置しているとどんどん広がってしまい、構造クラックに発展することもあるため、クラックを発見されたら早めに補修をご検討ください。
外壁のクラック（ひび割れ）を放置するとどうなる？
外壁のクラック（ひび割れ）を放置すると建物にどのような影響があるのでしょうか？
主な現象は次の通りです。
外壁から雨漏り
クラック（ひび割れ）が大きくなってくると、隙間から雨水が入り込み、内部の木の腐食やカビ、鉄筋のサビに繋がります。
美観が損なわれる
クラック（ひび割れ）を放置すると外壁も剥がれやすくなり、美観が損なわれてしまいます。
シロアリ被害にあう
建物内部に雨水が侵入し続けることで、シロアリが発生して、湿った木を食べてしまいます。シロアリ被害に合うと、地震などで家が倒壊しやすくなります。
建物が劣化し、耐性が落ちる
ひび割れを放っておくと、外壁の劣化だけでなく、様々な問題が発生します。
膨大な修理費用がかかるだけでなく、建物の強度が落ちてしまい、最悪、倒壊の恐れもあります。
外壁のクラック（ひび割れ）のメンテナンス方法
メンテナンスに関しては、施工業者や専門業者へ依頼することをおすすめします。
軽微なものはご自身で補修可能なものもありますが、思わぬ事故や、より被害が拡大することも考えられますので、ご自身の判断で行うのは控えましょう。
次にメンテナンス方法を見ていきましょう。
外壁塗装
クラック（ひび割れ）の幅が0.3mm以下などの軽微な状態に有効です。
塗装前にフィラーなどの下塗り材を塗装することで、軽微なひび割れを埋めて、下地を整えることができます。
再塗装すると防水効果が戻るため、クラック（ひび割れ）が起こらなくなります。
シール充填工法
シール充填工法とは、クラック（ひび割れ）の幅が0.2mm以下などの比較的軽度なクラック（ひび割れ）に対し、シーリング材を充填する方法です。
カットシーリング工法（Vカット・Uカット）
カットシーリング工法とは、クラック（ひび割れ）の幅が0.3mm以上の場合に行われる方法です。クラック（ひび割れ）の箇所にV字やU字に削って、密着性を高めるプライマーを塗布し、シーリング材を充填、補修箇所を整えて行います。
外壁のクラック（ひび割れ）の補修費用
補修費用は、補修箇所や大きさ、施工方法によって異なります。
以下の補修費用は目安ですので、建物の状態をしっかり点検してもらい、見積もりを比較検討した上で、補修を行いましょう。
外壁塗装の場合
外壁塗装の費用は、塗料によっても異なりますが、1,500〜5,000円程度／㎡が目安で、全体的には60万〜150万程度になります。
クラック（ひび割れ）の補修費用の場合
クラック（ひび割れ）補修は、部分的に補修する場合は、1,700〜3,000円程度／mが目安で、全体的には1万〜10万程度になります。
まとめ
いかがでしたか？外壁のクラック（ひび割れ）を放置すると、大がかりな補修工事が発生するだけでなく、最悪、倒壊の危険を引き起こしてしまいます。
大切なご自宅に長く住むためにも、定期的にメンテナンスを行いましょう。
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