外壁塗装にふさわしくない月とは?ベストシーズンや業者選びのポイントを解説
2024/01/10
外壁塗装は、住宅の美観を保ち、耐久性を高めるために欠かせないメンテナンス作業です。
しかし、外壁塗装には季節や気候によってふさわしくない月が存在することをご存知でしょうか。外壁塗装をする際には、適切な時期を選ぶことが重要です。
基本的にどの月でも施工は可能です。しかし外壁塗装がふさわしくない月を選んでしまうと、塗料の乾燥や密着性に問題が生じる可能性があります。また、作業に支障をきたすこともあります。
外壁塗装に最適な時期を選ぶことで、塗料の劣化を防ぎ、より長い耐久性を実現することができます。
では、具体的にどのような時期が外壁塗装にふさわしくないのでしょうか。また、逆に外壁塗装に最適な時期はいつなのでしょうか。ここでは、外壁塗装のベストシーズンと、外壁塗装にふさわしくない月に依頼するメリットについてご紹介します。
Contents
外壁塗装にふさわしくない月はいつ?
外壁塗装には、気候条件が非常に重要です。特に、外壁塗装にふさわしくない月としては、雨や高温・低温の季節が挙げられます。これらの条件下では、塗装材の乾燥や固化が十分に行われず、塗膜の劣化や剥がれの原因となる可能性があります。
つまり、外壁塗装にふさわしくない月は、12月~2月と6~9月といえます。
以下理由をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
6~9月
梅雨時期は湿度が高く、雨の日が多くなります。
雨が降っていると塗料が流れてしまう可能性や、また湿度が高く塗料が乾燥しにくくなります。
塗料の乾燥がうまく行われないと、施工の品質が低下する可能性があります。また、雨水が塗料の表面に付着すると、耐久性が低下したり、塗装面にシミや色ムラが生じることもあります。
そのため、梅雨時期は外壁塗装に適さないと言えます。
また7~8月の真夏は日差しが強く乾燥に適しているように思えます。
しかしあまりに気温が高いと塗料の乾き方にムラがでてしまうことがあり、気泡ができてしまう原因にもなってしまいます。
また9月は台風シーズンです。
台風による大雨や大風は塗装工事には適しておらず、乾燥しにくくなるのはもちろん、塗料が飛散する危険があります。
あまりに強い風の時は工事を中止する可能性もあります。
12月~2月
冬の寒さも外壁塗装には適さない条件です。
低温下では塗料の乾燥が遅くなるため、施工の進行が遅れる可能性があります。また、低温下では塗料の密着性が低下し、施工後に塗料がはがれやすくなるなど耐久性にも影響が出ることがあります。
特に東北地方などの寒冷な地域では、日中でも塗装にふさわしくないとされる5度を下回ることが続くと、塗装工事に着手できなくなります。
ここ姫路市でも12~2月には最低気温がマイナス1度になることもあり、朝晩には5度を下回ってしまうこともあります。
そうした時期には昼間の、工事に適した気温の時に工事を行うため、工事できる時間が短くなってしまいます。
また雪が降っていると、雪の積もった屋根には塗装工事が行えません。雪が乾くまで待つことになり、施工時間が短くなります。また雪が降って湿度が高くなると塗料の密着性が低下してしまいます。
さらに、凍結や雪の影響も考慮する必要があります。冬の寒さは外壁塗装にとって厳しい環境であるため、避けるべきです。
外壁塗装のベストシーズン
一般的に、外壁塗装のベストシーズンは春と秋です。
3月~5月、10月~11月が外壁塗装におすすめの月です。
春は気温が安定し、湿度も適度なため、塗装材の乾燥や固化がスムーズに行われます。また、秋も同様に気温が適度であり、湿度も低めです。
これらの条件下で行われる外壁塗装は、塗膜の耐久性や美観の維持に有利です。
外壁塗装に適した条件
外壁塗装に適した条件は、気温が20度前後であること、湿度が50%以下であること、雨の降り方が少ないことなどです。
これらの条件が揃っていると、塗料の乾燥や密着性が良くなり、外壁の保護効果が高まります。また、作業効率も良くなるため、外壁塗装の品質も向上します。
外壁塗装にふさわしくない月に依頼するメリット
あえて外壁塗装にふさわしくない月に依頼することにもメリットがあります。
希望の工事日程で工事しやすい
1つは、外壁塗装にふさわしい時期はどうしても業者への依頼が集中します。そうすると希望の日程で工事ができないことも。
ふさわしくない月は繁忙期ではないため業者の予約がとりやすく、希望の時期で工事がしやすくなります。
窓を締め切っていても過ごしやすい
外壁塗装を行う際には養生を行うためどうしても窓を締め切っている必要があります。
冬に工事を行うと、窓を締め切っていても快適に過ごせるというメリットがあります。
外壁塗装業者選びのポイント
外壁塗装を成功させるために重要なのは、どんな時期に依頼しても施工不良をおこさない業者を選ぶことです。
信頼できる業者であれば、上にあげたような塗装にふさわしくない月であっても、例えば塗装ができなくても他の養生などの作業を行うなどしてスケジュールをうまく調整します。また信頼できる業者は、施工が難しい時に無理に施工を行わず、可能な限り最高の工事の仕上がりを目指します。
外壁塗装業者を選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。
信頼性と実績
外壁塗装は大切な財産である家のメンテナンス作業です。
そのため、信頼性のある業者を選ぶことが重要です。ホームページなどで業者の実際の施工実績や評判を確認し、信頼できる業者を選びましょう。
また、業者の取得している許可や資格、保証内容なども確認することをおすすめします。
的確な診断と施工方法と塗料の品質
外壁塗装の施工方法や使用する塗料も重要なポイントです。
現在の家に使われている外壁材や屋根材に適切な施工をしてくれる業者を選ぶことが重要です。知識や経験の少ない塗装業者に適切ではない施工をされてしまうと、せっかく行った工事が数年で劣化してしまうということも珍しくありません。
外壁の素材や状態に合った適切な施工方法を提案してくれる業者を選ぶことも大切なポイントです。また、塗料の品質もしっかり確認しましょう。
耐久性や防水性の高い塗料を選ぶことで、長期間にわたって外壁を保護することができます。
見積もりの比較検討
外壁塗装業者からの見積もりは、複数の業者から取り寄せることをおすすめします。
見積もりを比較検討することで、費用だけでなく、施工内容や保証内容の違いも把握することができます。
ただ安いだけの見積もりには注意してください。他と比較してあまりにも安い金額は人員や工程など何かを削減している可能性があります。
安さだけではなく、適正な価格で必要な工事内容を行ってくれるところを選ぶのが安心です。
親身な対応
外壁塗装業者とのコミュニケーションがスムーズかどうかも重要です。返答にあまりに時間がかかるようなところや、希望をあまり聞いてくれないようなところは避けましょう。
この先のことまで考えて親身になって相談に乗ってくれる業者を選ぶことで、安心して外壁塗装を依頼することができます。
地域密着
地元で地域密着で活動している業者であれば、その地域の特有の気候もよく熟知しています。
この時期には雪や雨が降りやすいからとスケジュールを調整したり、施工方法を工夫したりしてくれるでしょう。またスケジュールに関してもアドバイスをしてくれます。
業者選びについては下記の記事もご参照ください。
まとめ
外壁塗装は、住宅の美観や耐久性を保つために重要な工事です。
適切な時期に外壁塗装をすることで、より塗装工事をスムーズが行なえて建物を長持ちさせる可能性が高まります。
しかしふさわしくない月であっても工事ができないわけでありません。
良い外壁塗装工事を行うために最も重要なことは、信頼できる塗装業者を選ぶことです。
信頼できる外壁塗装業者を選ぶことで手抜き工事を避け、天気が悪い時にも適切な対応をしてくれます。