鉄部塗装に欠かせない錆止め塗装の必要性と種類について
2024/01/09
鉄部塗装において欠かせないのが、錆止め塗装です。
家にはたくさんの鉄部があります。シャッターボックスや雨戸の他にベランダの手すりが鉄製のこともあります。また門扉や外階段がある場合も鉄製のことが多いでしょう。これの鉄部は放置していると劣化で錆ができてしまいます。
鉄部塗装を行う主な理由は、鉄部の錆びを防ぐことです。錆びによって鉄部が腐食し、強度が低下したり見た目が悪くなったりしてしまいます。
このような問題を防ぐために、鉄部塗装の際には錆止め塗装が必要となります。
今回は鉄部塗装に欠かせない錆止め塗装の必要性や、種類などについてご紹介します。
Contents
鉄部の錆を防ぐには定期的な塗り替えが必要
鉄部塗装にはさびから鉄部を守るという重要な役割があります。
特に外部の鉄骨階段や、門扉、鉄の手すりなど屋外に設置された鉄部は、風雨や紫外線などの影響を受けやすく、錆びやすい傾向があります。
鉄部の表面に塗装をおこなうことで、鉄と空気の接触を遮断し、錆の発生を防ぎます。鉄部は酸素と反応しやすいため、塗装されていない鉄部は錆びやすい状態となっています。
錆びた鉄部は強度が低下し、腐食が進むと修復が難しくなるため、定期的な鉄部塗装が必要です。
鉄部塗装に欠かせない錆止め塗装とは?
鉄部塗装において欠かせないのが、錆止め塗装です。
鉄部は長期間にわたり、外部の様々な要因によって錆びてしまう可能性があります。
鉄部塗装には錆止め塗装と呼ばれる特殊な塗料が使われます。
錆止め塗装は、鉄部材の表面に塗布されることで、錆の発生を防止し、鉄部材を保護する役割を果たします。錆止め塗装は錆の発生を防ぐだけでなく、鉄部材の美観を保つためにも重要です。
また、錆止め塗料にはさびの進行を遅らせる効果もあります。これにより、鉄部の耐久性が向上し、建物の安全性が確保されます。
錆止め塗料の必要性
なぜさび止め塗装が必要なのか、その理由を見ていきましょう。
1.鉄部の耐久性向上
さび止め塗装は、鉄部の耐久性を向上させるために非常に重要です。
上で見たように、外部の湿度や雨水、塩害などの要因によって、鉄部は錆びやすくなります。
さびが進行すると鉄部の強度が低下し、崩壊や損傷のリスクが高まります。さび止め塗装を行うことで、鉄部の耐久性を向上させ、長期間にわたって安全に使用することができます。
2.美観の維持
さびは見た目にも悪影響を与えます。
鉄部が錆びると、外観が劣化し、美観を損なうことがあります。
特に、戸建てやアパートなどの建物の外壁や鉄部は、見た目が重要です。さび止め塗装を行うことで、鉄部の美観を維持し、建物全体の印象を良くすることができます。
3.コストの削減
さびが進行すると、塗装では対応できず、修理や交換が必要になる場合があります。しかし、さび止め塗装を定期的に行うことで、鉄部の劣化を防ぐことができます。劣化が進行する前に予防的な対策を行うことで、修理や交換にかかるコストを削減することができます。
錆止め塗料の種類
さび止め塗装には、さまざまな種類の錆止め塗料があります。
ここでは、代表的なエポキシ樹脂系と油性系の2つについて紹介します。
エポキシ樹脂系錆止め塗料
エポキシ樹脂系の錆止め塗料は、エポキシ樹脂に錆止めの顔料を混ぜたもので、耐久性が高く、耐候性や耐薬品性にも優れています。
さらに、塗料の密着性が高いため、鉄部への浸透が良く、脆弱した下地を補強します。エポキシ樹脂系の錆止め塗料は防食性、防錆効果に優れており、屋外の鉄部に適しています。
速乾性に優れていることもあり、現在錆止め塗料の主流となっています。
油性系錆止め塗料
油性系の錆止め塗料は、厚い塗膜を形成し、この塗膜の厚みによって防錆性に優れています。
耐久性や耐候性はエポキシ樹脂系ほど優れていませんが、防錆効果と防水性に優れた特徴を持っています。鉄部の表面をしっかりとコーティングし、錆の進行を防止します。
施工が容易であり、比較的低コストで手に入ります。ただし乾燥時間が長いため、最近ではあまり用いられていません。
錆止め塗料の色
さび止め塗料は、一般的には赤茶色の色が多く見られます。
これは昔は錆止め塗料の材料として使用されていた鉛丹、亜酸化鉛、塩基性クロム酸鉛といった原料が、赤い色をしていたことに由来します。
しかし現在では環境や人体への影響を考慮してこうした鉛やクロムを使用しない錆止め塗料が増えており、錆止め塗料の色のパターンも増えてきました。
錆止め塗料の色は、上塗りに色によって決まります。
上に黒などの濃い色を塗る場合は、黒や赤茶色、上に白やベージュなど薄い色を塗る場合にはグレーやホワイトなどの薄い色を塗装するのが一般的です。
鉄部塗装や錆止め塗装の注意点
鉄部塗装を初めて際には、以下の点に注意することが大切です。
下地処理(ケレン)の重要性
鉄部塗装を行う前には、十分な下地処理(ケレン)が必要です。
錆止め塗装は、錆の発生を抑えることはできますが、すでに発生した錆をなくすことや進行を止めることはできません。そのためケレンによって表面の錆や汚れをしっかりと取り除き、塗装面を整えることが重要です。
下地処理が不十分だと、塗料の密着性や耐久性が低下してしまい、塗装の効果が得られません。下手をすると数年で塗装が剥がれてしまうこともあります。
▷参考記事:外壁塗装にはケレン作業が重要!必要性や種類、価格を徹底解説
塗料の選択と施工方法
錆止め塗料の選択は、建物の用途や下地の材質や状態に合わせて行うことが重要です。
また、施工方法や塗布量も塗装の品質に影響を与えます。
長持ちする鉄部塗装のためには専門の業者に相談するか、塗装のプロフェッショナルに依頼することをおすすめします。
塗装屋小幡おすすめの錆止め塗料
ロックペイント「サビカットⅡ」
鉛やクロム系化合物を使用していない環境にやさしい変性エポキシ樹脂系の錆止め塗料です。代わりに高性能特殊防錆顔料を使用し、優れた防錆性を発揮します。
一液タイプで混ぜる必要がなく、施工時間を短縮できます。
エポキシ樹脂系の特性を活かして素地である鉄、トタン板、ステンレスなど下地への浸透率が高く、密着性も高い塗料です。
ロックペイント「サビカットⅡ」公式ページ
まとめ
今回は、鉄部塗装に欠かせないさび止め塗装についてお伝えしました。
鉄部塗装の際に錆止め塗料を施すことで、鉄部の錆の発生を抑制します。
錆は鉄部にとって大敵です。錆が進行すると、鉄部は弱くなり、耐久性が低下してしまいます。
錆止め塗装には、エポキシ樹脂系や油性系など、さまざまな種類があります。それぞれの特徴や用途を理解し、適切な塗料を選ぶことが重要です。
錆止め塗料には、カラーバリエーションもあります。上塗りの色に合わせた色を選ぶことで、美しい仕上がりを実現することができます。
鉄部塗装は、見た目の美しさだけでなく、耐久性や安全性を保つためにも重要な作業です。
定期的な点検とメンテナンスを行い、鉄部を保護することが必要です。
建物の鉄部塗装には、専門的な知識や技術が求められますので、信頼できる塗装業者に相談することをおすすめします。
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