外壁塗装の一括見積もりサイトの注意点
2023/03/13
皆様は外壁塗装における「一括見積もりサイト」というものをご存知でしょうか?
「一括見積もりサイト」とは、皆様が簡単な情報を入力するだけで複数の外壁塗装業者にその情報が渡され、複数の業者から一括で見積もりがとれるというサービスです。
一見すると、相見積もりをとる際に手間がかからず非常に便利なように感じますが、この「一括見積もりサイト」には大きな落とし穴がいくつも存在します。
ここでは、一括見積もりサイトの注意点についてご紹介します。
そもそも「一括見積もりサイト」とは?
「一括見積もりサイト」とは、上述のように「皆様が簡単な情報を入力するだけで複数の外壁塗装業者にその情報が渡され、複数の業者から一括で見積もりがとれる」というサービス、もしくはサイトです。
これだけを聞けば、「一度の簡単な入力で複数業者から見積もりがとれるなんて便利だし、自分で一社ずつ問い合わせるより手間が無くて良い」と感じると思います。
実際に、その便利さから近年では多くの方がこういったサイトを利用して、外壁塗装業者を探しているそうです。
しかし、そもそも「一括見積もりサイト」は、「外壁塗装のような建築業界に一切関係の無いインターネット業者が、塗装業者とユーザーの間に割って入り、中間マージンを得ようとして作ったサイト」です。
ですので、こういったサイトを通して成約した場合、登録している業者が運営会社に成約手数料を支払わないといけない仕組みになっているものがほとんどです。
ではその成約手数料はどこから捻出するのか?
当然、皆様がお支払いになる工事金額からです。
つまり、本来80万円で済む工事なのに、裏で塗装業者が成約手数料を上乗せして、95万円と見積価格を出すケースも実際にあるのです。
しかし、実はこのように成約手数料を上乗せするケースはまだ良い方なのです。
こういった「一括見積もりサイト」は、登録している業者間の競争も激しく、仕事欲しさに本来100万円かかる工事を80万円で請け負う業者も存在します。
その差額の20万円はどうやって補填するのか?
答えは明白で、手抜き工事を行い塗料代や人件費を削減し、必要経費を安く抑えるのです。
安すぎる見積もりを提出してくる業者には注意が必要です。
塗装屋小幡もそうですが、本当に塗装技術に自信があり、地元で信頼されており口コミや紹介によるご依頼で経営が成り立っている塗装業者ほど、「一括見積もりサイト」には登録していません。
また、「一括見積もりサイト」から一度でも問い合わせを行うと、一度で複数業者に個人情報が渡るため、半月程度は営業電話が頻繁にかかってくるそうです。
さらに、運営会社は成約しないと成約手数料がとれないため、早く契約を結ぶように急かしてくるそうです。
高額な工事代金が必要な外壁塗装なのに、契約を急かされても迷惑ですし、早く業者を決めてもじっくり業者を決めても施工の品質には何も変わりはありません。
本当に高品質で適正な価格で外壁塗装を行いたいという方は、「一括見積もりサイト」は利用しない方が賢明と言えるでしょう。
以下で上述以外の「一括見積サイト」の落とし穴を見ていきましょう。
一括見積もりサイトは優良塗装業者と悪徳業者が玉石混交
先程、一括見積もりサイトとは「外壁塗装のような建築業界に一切関係の無いインターネット業者が、塗装業者とユーザーの間に割って入り、中間マージンを得ようとして作ったサイト」とお伝えしました。
そのため、こういったサイトの運営会社は、「見積もり依頼、もしくは成約をとれればそれで良い」という思考が強く、当然塗装に関する知識が豊富な訳でもありません。
さらに、登録している業者の実績や経験、経営状況など一切把握していません。
もちろん中には優良な塗装業者もいるとは思いますが、同時に悪徳業者もほぼ確実に存在します。
一括見積もりサイトは、優良塗装業者と悪徳塗装業者が玉石混交だということを忘れないでください。
複数業者から提出された見積もり金額は最終価格ではない
一括見積もりサイトから見積もり依頼を送ると、個人情報が複数業者に一気に渡り、半月程度は様々な業者から営業電話がかかってくることはお伝えしました。
その中で気に入った業者を選び、実際に現地に来てもらい最終的な見積もりを出してもらうという流れになりますが、ほとんどの場合、最初にもらった見積もり金額より高額になります。
というのも、皆様に興味を持ってもらうことだけを目的に、最初に相場より安い金額で見積もりを提出し、後から高額な本来の請求金額を提出しようとするからです。
その場合でも、「いえ、実際に現地を確認させてもらったら、予想以上に痛んでいたので修繕費用が…」などと様々な言い訳をしますが、それなら複数業者の中からその業者を選んだ意味が無いですよね。
一括見積もりサイトを利用せず、自分自身でネット検索や電話での問い合わせを行った方が、手間こそかかるかもしれませんが、結果的に良い塗装業者に出会えるというケースがほとんどです。